はるか遠い国トルコへの憧れは
キリムの柄の美しさと重なります
家族や使う人を想って手で織られたキリムは
その柄に愛情の優しさ、時には強さを感じます。
1枚1枚が唯一無二の存在に織り上げられていく様を
見て育ったsufiのオーナーのオスマンさんは
キリムの修復職人の道を選びました。
その話しを聞いて私は
sufiにあるキリムがこんなにも心に馴染む色で
生活に寄り添う柄なのかが分かりました。
時には複雑な柄のキリムの修復もこなされます
キリムが生まれる時を知っているからこそ
その後のキリムを大切に育てていくことは
日本の着物が役目を終えて、布団から座布団
最後にはお手玉に姿を変えていく流れに似ていて
キリムもまたカーペットからマットへ
そしてクッションやバックに姿を変えて生かされていく
そんなキリムを使ってキリムドールを作りました。
唯一無二の手織りの
端切れから生まれるキリムドールは
やはり全てオリジナルの1点ものです。
ちなみにキリムドールは素材にもこだわり
キリムに合わせる顔の部分には
アンティークのリネン生地をタマネギ染めして
スウェーデンの麻の刺繍糸でお顔を描いて
草木染めされたキリム用の毛糸で髪の毛をふさふさにしています。
作り出す度、違う表情のキリムドールの中から
自分にぴったりのキリムドールを
見つけて頂けたら楽しいと思います。